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神戸市の取り組みから、"神戸らしさを守り、創る"プロジェクトなどを紹介いたします。

100億円規模のまちづくりに携わる。神戸駅を変える挑戦

本庁と現場、二つの視点で描く「これからの神戸駅」

神戸の玄関口の一つ、神戸駅がいま、大きく生まれ変わろうとしています。2030年代の完結を目指す「神戸駅前リノベーション」は、全体で約100億円規模に及ぶ一大事業。市内初となる地下機械式駐輪場の導入や、駅前にある神社まで見渡せる開放的な駅前空間の創出など、魅力あふれる神戸駅前のまちづくりが進んでいます。その最前線で、本庁で全体の管理を行うT.K.さんと、現場で工事を動かすK.T.さんにそれぞれの立場から見た神戸駅前リノベーションについて伺いました。

T.K.

建設局 駅前魅力創造課 平成26年度入庁【大学卒・土木】

T.K.さん

建設局道路工務課で橋梁の維持管理の予算や道路の災害復旧などに携わり、経済観光局農政計画課、建設局西部建設事務所を経て令和6年度より現職。積算工事担当として神戸駅前リノベーションなどを担当。趣味は公共交通機関では行けないところへのドライブ。道の形がおもしろく感じる、六甲山上までの道のりが好き。

K.T.

建設局 中部建設事務所 令和2年度入庁【大学卒・土木】

K.T.さん

水道局西部水道管理事務所で耐震管の取り替え工事を担当し、令和6年度より現事務所にて交通安全施設の維持管理などを担当。現在は神戸駅前リノベーション事業を担当し、現場と設計をつなぐ役割に従事。スポーツ全般が好きで、入庁後はゴルフにハマり、同僚や学生時代の友人とラウンドを楽しんでいる。

Q神戸駅前リノベーションとは?#1

まずは全体像について教えてください。

T.K.さん

都市ブランドの向上と人口誘引につなげるプロジェクト「リノベーション・神戸」の一環で、一言で言うと、「神戸」の名にふさわしい風格のある駅へと再生させるプロジェクトです。神戸駅は、東は元町、西は新開地、北は大倉山、南はハーバーランドと、それぞれ異なる魅力を持つ4つのエリアに囲まれた場所にあります。各エリア間の交流を生み出し、市全体へと活気を波及させていく重要な拠点となるのが神戸駅だと考えています。駅前広場の景観をガラリと変えるために駐輪場を地下に収め、生まれた空間を地域のシンボルである湊神社や神戸駅の歴史とつなげるリノベーションに取り組んでいます。現在の駅舎が100周年を迎える、2030年代の完成を目指しています。

お2人はこのプロジェクトでどんな役割を担っているのですか?

T.K.さん

私は本庁で、主に再整備の計画に沿った詳細設計とプロジェクト全体の工程管理を担当しています。図面を完成させるための協議や、関係機関との調整が日々の中心ですね。

K.T.さん

私は、詳細設計を基に現場で工事を監督する立場です。設計通りに工事が進んでいるか、施工業者と情報を共有し合いながら、現場の進捗や品質、安全を確認しています。掘削の際に、周辺の施設や電話線、ガスといった他企業の埋設物との干渉について、事前に調整しておくのも重要な仕事の1つです。多い時は週に3回ほど現場に足を運んでいます。

Q大規模事業の面白さについて#2

この事業ならではの特徴はありますか?

T.K.さん

これだけのビックプロジェクトですから、色々なことを考えています。ただ再整備するのではなく、「神戸の名を冠する、歴史ある神戸駅」の駅前空間にふさわしい設えはどういうものが望ましいのか。周辺地区への回遊拠点になるには何が必要なのかなど再整備する場所だけでなく、再整備が与える周辺への影響も含めて検討しています。 また、今の工事は「設計施工一括発注方式」を採用することで、切れ目なく設計から施工まで行うことができています。何か起きた時に設計の問題なのか、施工の問題なのかを早急に判断・解決できることがメリットです。通常は設計と施工の発注が別のことが多いので、市内の工事の中では稀な取組みですね。

市内初となる地下機械式駐輪場も導入されたそうですね。

K.T.さん

はい。駅前空間を広く活用するにあたり、地域の駐輪需要を満たすために地下空間を駐輪スペースとして活用することになりました。地下に鋼板を円形に組み合わせて作った円形に組み合わせた鋼板の地下空間に自転車を自動で収納する仕組みです。正直、利用してもらえなかったら…という不安があったのですが、開業後、多くの方が利用くださっている姿を見て心から安心しました。

T.K.さん

先行して地下機械式駐輪場を導入していた自治体にも、駅に近いブースに利用が集中してしまうなどの運用上の課題を事前に伺い、計画に反映できたのも大きかったですよね。

Q本庁と現場、二つの視点をどう活かす?#3

現場側と本庁側で、直面する課題はどう違いますか?

K.T.さん

現場で起きた神戸駅ならではの課題の一つが地下水位のことでした。海が近い影響で地下水位が高く、少し掘るとすぐに水が出てくるんです。作業のしづらさや施工スケジュールなど再整備への影響を鑑みて、状況に合った対策を検討し、行いました。進めていきました。こういった技術的な難しさを現場で一つずつ解決しながら進めていくことは大変さもありますが、課題をクリアしていくごとに完成に一歩ずつ着実に進んでいく面白さを感じています。

T.K.さん

本庁は、向き合う課題の種類が違いますね。例えば、現場で何か問題があり、工程変更が必要となれば、決められた予算内でどう進めるか、工程をどのように変更するのが最適かを本庁の立場で最終決定していく必要があります。本庁と現場のそれぞれの立場を尊重しないとプロジェクトが前に進みません。私は建設事務所の経験もあり、現場の気持ちも分かるのも一つ強みかもしれません。このプロジェクトは、本庁、現場が一緒に前向きな意見を出し合えていて、すごくいいチームで取り組めていると感じています。

Q神戸市の技術区分として働く意義とは?#4

この仕事のやりがいはどんなところにありますか?

T.K.さん

どんなまちづくりをしていくか、その設計にダイレクトに関われるのがいちばんの醍醐味ですね。自分の出した案が採用され、実際に形になるなど、学生の頃には想像もしなかった経験をさせてもらっているといつも感じています。本プロジェクトでも、地下機械式駐輪場の外観などでアイデアを出させてもらっています。

K.T.さん

実は、学生時代に地元の駅前がリニューアルされ、まちや人の雰囲気が明るく変化していくのを感じていました。そんな中、神戸市が駅前リノベーションに力を入れているのを知ったのが入庁したきっかけでした。夢だった駅前事業に携われていることがとてもうれしいですね。自分が携わったものが目に見える形で残ることはやはり大きな喜びです。何十年経っても、その場所に行くたびに思い出すのだろうと思います。

最後に、今感じている「神戸らしさ」と神戸市の職員を目指す方へのメッセージをお願いします。

K.T.さん

まちがどんどん変わっていっているのが今の神戸だと思います。完成後の神戸駅は、これまで以上に地域住民から遠方の来訪者まで多様な人が行き交い、快適に過ごせる空間になっていきます。利便性の向上はもちろん、港や神社まで見通せる開放的な景観で、心躍る印象を感じてもらえるようプロジェクトを円滑に進めていければと考えています。

T.K.さん

山・海・都市部・港と多様な環境を職員として守っていける点ですね。震災復興を経て、今まさに新たな整備に取り組む、変えていこうという意識の強さがまちのあちこちに表れてきていると思います。

ありがとうございました!

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