
ウォーターフロントエリアで進む計画とは?#1

お二人が関わる「神戸ウォーターフロントグランドデザイン」について教えてください。
K.Kさん
2025年4月に、市として「神戸ウォーターフロントグランドデザイン」という計画を発表しました。2040年頃までに取り組みたい施策をまとめたもので、「海・山・空を感じ、みなとまちの歴史と未来をつなぐ、新たな価値創造」を大きなコンセプトに掲げています。神戸は海と山が近いのが大きな特色ですし、開港から約160年、港町として歩んできた歴史もあります。その歴史を大切にしながら、今の時代に求められるものを取り入れていく。新旧を両立させたい、という思いを込めています。
R.Kさん
計画ではウォーターフロントエリアを3つに分けています。メリケンパークや神戸ポートタワーのある中突堤周辺は、みなとまち神戸を象徴する観光地としての魅力にさらに磨きをかけていきます。古い倉庫や歴史的建造物が残る新港突堤西エリアは、マリーナの整備や宿泊・商業施設の誘致によってリゾート感を演出し、さまざまな要素が混ざり合うまちづくりを進めます。そして、2つのエリアを結び、三宮の都心にも近い京橋エリアは、阪神高速道路の南側の海を埋め立て、にぎわい施設や緑地などを整備し、ウォーターフロントのエントランスとしての機能を担います。2040年頃にはまったく違う風景が見られるはずです。
大きなプロジェクトの中で、お二人はそれぞれどのような役割を担っているのですか?
K.Kさん
私が関わっているのは、中突堤周辺の再整備です。2年前のポートタワーの大規模リニューアルでは、工事・運営・契約に関わる多くの人をチームとして取りまとめる、統括のような立場で調整を重ねました。例えば、どのようなリニューアルで魅力アップさせるか(今回は屋上デッキを新設しました。)、工事期間中にどのように周辺で賑わいを創出するか、またより質の高い運営のため民間活力を導入するにはどのように契約するかなどについて、それぞれの担当とともに企画する仕事です。タワーのリニューアル後は、その周辺の緑地・道路の再整備、周辺用地の活用方法などを検討・計画しています。 また、合わせて担当しているのが夜間景観づくりです。かつて「1000万ドルの夜景」と呼ばれた神戸の魅力を受け継ぎながら、これからの時代にふさわしい新たな夜景のあり方を検討しています。例えば照明やライトアップを実際に試したり、ウォーターフロントエリアの民間事業者と話し合ったりしています。夜景は突堤の対岸や船、山の上から面として眺めるので、エリア全体で一つの景観をつくるという視点を大切にしています。
R.Kさん
私がメインで担当しているのは新港突堤西エリアのマリーナ整備です。大型プレジャーボートの係留に特化したマリーナを民間事業者が整備・運営し、隣接する緑地を神戸市が整備します。水上・陸上のどちらにおいても公共の場所に民間の施設を建てるので、どんな法令にもとづき、どんな許認可手続きが必要かを考えながら日々民間事業者と共に整備を進めています。民間事業者はその事業のプロではありますが、法律などのルールには不慣れな部分もあります。そこを間に立って調整する役割を担っています。 緑地にはマリーナを臨むレストラン・カフェといった飲食店入る施設もできるので、施設のしつらえに合わせてどういった緑地を整えるか、どのような手順で施工者につなぐのかなど、描かれたビジョンに対し、具体化していく作業を行っています。行政の仕事は「上流から下流まで関われる」とよく言われますが、私の仕事としては、計画の上流から、工事・運営という下流へ橋渡しをする役割かと思っています。








