TOPICS

最新トピックス

神戸市の取り組みから、"神戸らしさを守り、創る"プロジェクトなどを紹介いたします。

気軽に相談できる「もう一人の先輩」とは?

小さな相談から始まる、組織の好循環

新しい職場では、ほんの小さな戸惑いも、誰に話せばいいか迷うもの。神戸市役所には、そんな日々の悩みを気軽に打ち明けられる「もう一人の先輩」がいます。自分とは違う部署の先輩とペアを組むメンター制度です。利用する1年目の職員と、支える先輩職員。安心が循環し、組織そのものが育っていく様子をお届けします。

M.M.

企画調整局秘書室秘書課 令和4年度入庁[大学卒・総合事務]

M.M.さん

行財政局税務部固定資産税調整課を経て現在で2所属目。市長や副市長のスケジュールの調整等を担当。コーヒーが好きで、市内のコーヒーショップを巡るのが休日の楽しみ。北区や西区のお店にもドライブがてら訪れるのが楽しい。

K.H.

中央区総務部地域協働課 令和8年度入庁[大学卒・総合事務]

K.H.さん

地域協働課で地域活動のサポートを担当。実際に現場に出向き、市民の方と交流することも。趣味は野球観戦で甲子園へ足を運ぶこともしばしば。神戸出身ながら、広島東洋カープのファン。

Qメンター制度とは?#1

まず、制度の概要を教えてください。

M.M.さん

入庁4年目までの職員(メンティ)が対象の制度です。自分とは違う所属の先輩職員(メンター)とペアを組み、月に1回程度、30分〜1時間ほど面談をします。業務上の悩みから、それ以外の日常の悩みまで、自由に相談できる仕組みになっています。新卒採用の職員は全員が対象で、経験者採用の方は希望制です。

K.H.さんは今まさにメンティとして利用されていますね。

K.H.さん

はい。所属の先輩にはどうしても業務のことを聞きがちです。そんな中、メンターにはささいな生活の悩みからキャリアのことまで、少し深く聞けるのが心強いと感じています。

マッチングはどのように行われますか。

K.H.さん

4月の研修期間中に何を相談したいか希望を記入するアンケートがあります。各人の希望をもとに、人事の方がマッチングしてくれます。

M.M.さん

私自身、1年目の頃には不安に思うことがたくさんあり、先輩や上司に支えてもらった経験があります。今度は自分が誰かの支えになれればという気持ちでメンターを引き受けました。

Q面談の雰囲気は?#2

初対面の印象を教えてください。

K.H.さん

第一印象は、「やさしそうで穏やかな人」でした。お話ししてみると、お姉さんみたいに気さくに接してくださって、すごく話しやすかったです。初回は自己紹介という形で、趣味や休日の過ごし方なども織り交ぜてお互いを知るところから会話を始めました。

M.M.さん

「ちゃんと相談に乗れるかな」という不安がありました。でもK.H.さんがすごく明るくて話しやすくて。自分の考えもしっかり持っている方なので、お話を聞く中で求められたら自分の考えをお伝えする、という感じで進めてこられたかなと思います。

面談を重ねるうちに、距離感は変わりましたか?

M.M.さん

「ここまで話してもいいのかな」というハードルがだんだん下がってきた感じがします。最初は目先にある日々の業務の話が多かったのですが、今後やってみたい仕事など、未来のこともお互いに話せるようになってきました。

K.H.さん

お話ししながら、自分の考えがまとまっていく感覚があります。「今の仕事はどんな感じ?」と質問されて、答えているうちに、神戸の良さを市内にとどまらず伝えたいと思っていたことなど、職員として自分が何をしたかったのかを改めて思い返すことができていますし、これからどんな挑戦ができるのかをM.M.さんと話しながら紐解いていけました。

Q相談できてよかったと感じることは#3

具体的なやり取りで印象に残っていることはありますか。

K.H.さん

学生から社会人になり、新しい環境に置かれた時にうまく順応できていないと感じることがありました。こう感じてしまう自分はいいのかな、と自分を責めるような気持ちもあったのですが、正直に相談してみたら、「そう思って当然だよ」と否定せずに受け止めてくださったんです。その一言で心が軽くなって、「少しずつ受け止めていくのでいいんだ」と思えました。

ちょっとしたモヤモヤも聞いてもらえるんですね。

K.H.さん

そうなんです。所属の中でわざわざ時間を取って相談するほどではない、小さな悩みや気になることを相談できるのがありがたいですね。小さな悩みの積み重ねでしんどくなってしまうこともあると思うので、それを解消してくれる存在だと感じています。

M.M.さん

私が大切にしているのは、聞くことです。最後まで話を聞いて、その上で自分の経験から伝えられることがあればお話をする。逆に、触れられたくない部分もあると思うので、話してくれることは楽しく聞いて、話さないところには踏み込みすぎないようにしています。

Qメンター制度を通しての自分の変化#4

支える側にも得られるものがありますか。

M.M.さん

メンターとして活動する前に、研修を受けられたので、心構えができました。「まず話を聞いて、考えを否定せず、最後まで受け入れる」という聞き方は、メンターの場面だけでなく、普段の仕事や自分の所属の人と接する時にも活きていると思います。また、K.H.さんの話を聞いていると、自分が1年目だった頃のことを思い出します。当時の自分が不安に思っていたことを思い出してみて、今の自分ならこう解決できる、と思えることもたくさんあり、少しずつでも成長できているのかなと自信がわきました。話を聞きつつ、自分の振り返りにもなっていて、面談の時間は、本来の業務がある中でいい刺激や気分転換にもなっています。

メンティ側にはどんな変化がありましたか。

K.H.さん

自分とはまったく違う仕事をしている先輩と話すことで、一人ひとりの仕事が組み合わさって神戸ができているんだと実感できました。目先の仕事が何につながっているんだろうと思うこともあったのですが、小さな業務も神戸を形づくる第一歩と思い、仕事に対する意識が変わったと思います。

Q思いが循環する組織へ#5

メンター制度は組織にもいい影響がありそうですね。

M.M.さん

メンティを経験して終わりではなく、いずれメンターとなり、次の世代を引き上げていく。支えられた経験を持つ人が次の世代を支え、次の世代へつなげていくという循環で組織を活性化していくのが大きなねらいなのだと思います。

K.H.さん

今は自分が支えられる側ですが、いつか自分がメンターになった時、M.M.さんはこういう気持ちで接してくれていたんだと、もっと理解が深まる気がします。メンターになる機会があれば、メンティが抱える不安などを軽くできるよう頑張りたいです。

M.M.さん

この循環の中で、私自身もまた成長できると思うので、またメンターとして声がかかったらぜひやりたいと思っています。

最後に、お二人の思い描くこれからの神戸への思いを聞かせてください。

K.H.さん

地域活動の現場に出ていると、神戸のために主体的に動いている方にたくさん出会います。その度、まちの魅力は、こういった方々のまちへの愛着に支えられているのだなと感じます。高齢化が進む中でも、世代を問わずにたくさんの人が地域活性化に参加できる、にぎやかなまちを実現したいです。

M.M.さん

神戸は、自然も都会的な部分もあり、新しいことをどんどん取り入れながら発展していくまちだと感じています。これまで大切にしてきた神戸らしさを守りながら、新しい魅力や価値を生み出していく。その一員として、仕事を通じて貢献できたらと思っています。

ありがとうございました!

他の記事を読む