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神戸市の取り組みから、"神戸らしさを守り、創る"プロジェクトなどを紹介いたします。

地域とチームで課題を解決。対話がまちづくりのヒントになる。

地域の声の一番近くで、まちの未来をデザイン。地域とチームで乗り越える市役所のリアル

地域の魅力を守り、新たな活気を育む。 市民と二人三脚で進めるまちづくりの最前線 地域協働課では、そんな地域のみなさんの想いに一番近くで寄り添い、まちづくりをサポートしています。多岐にわたる課題を解決する鍵は、市民との何気ない対話と、気兼ねなく意見を交わせる職場環境にありました。新たな交流拠点「まるカフェ」の立ち上げエピソードを交えながら、上司と部下のリアルな関係性や、市役所だからこそ味わえる仕事の醍醐味に迫ります。

K.Y.

兵庫区総務部地域協働課 係長 平成14年度入庁[大学卒・総合事務]

K.Y.さん

灘区地域協働課や港湾局海務課などを経て、令和7年度より兵庫区地域協働課にて勤務。2児の母で、2度の産休・育休取得の経験も。趣味はヨガ、スポーツ観戦。兵庫区内のまち歩きも楽しんでいる。

I.Y.

兵庫区総務部地域協働課 平成26年入庁[大学卒・総合事務]

I.Y.さん

入庁後、教育委員会事務局学校経営支援課、行財政局人事課、環境局環境政策課を経て令和6年度より現職。趣味は草野球とおいしいものを食べること。兵庫区内でのお気に入りグルメは、新開地の居酒屋で食べるおでん。

Q職員として携わるまちづくりとは?#1

兵庫区地域協働課ではどのような業務を行っていますか。

K.Y.さん

兵庫区地域協働課では、まちづくりにかかわる業務を主に行っています。広報や魅力発信、広聴、相談対応、防災・防犯、スポーツ推進など、業務は多岐にわたります。私たちの在籍する地域力向上担当では地域の課題やニーズに合わせて、まちの持っている力や潜在的な魅力を引き出していく活動を積極的に行っています。 その中でも係長として、「多文化共生」「魅力発信」「子育て」にかかわるプロジェクトを担当しています。

「多文化共生」「魅力発信」「子育て」は具体的にどのような仕事ですか?

K.Y.さん

兵庫区独自の「外国人リーダー制度」では、留学生の中から選ばれた外国人リーダーが様々な地域行事に参加したり、まち歩きを企画したりして、地域住民と外国人の架け橋となり、互いの理解を深めるための活動を広げています。文化や言葉の違いを越えて交流が生まれる瞬間に立ち会えるのは、この仕事ならではの魅力です また、「兵庫区歴史さんぽ道」シリーズというまち歩きマップを制作して、市民のみなさんに配布しています。全7コースのまち歩きマップは、地域の歴史や文化を身近に感じてもらうためのものです。実際に手に取った方から「兵庫区にこんな魅力があったんだ」と言っていただけると、自分の仕事がまちの見え方を変えていることを実感できます。 さらに、こどもたちが安心してのびのびと過ごせる環境づくりとして「兵庫区こどもプロジェクト」に取り組んでおり、地域の方々や関係団体と連携して、親子が気軽に参加できるイベントを企画しています。取り組みを通じて、こどもたちが楽しめる遊び場の充実、子育て中の保護者同士や地域の方々がつながる「子育てネットワーク」を広げることにもつながっています。 兵庫区地域協働課の仕事は、地域と積極的に関りをもち、地域の方とコミュニケーションをとることで形になっていきます。時には難しさを感じることもありますが、その分、地域の変化を間近で感じられる喜びがあります。

I.Y.さんはどのプロジェクトに携わっていますか?

I.Y.さん

私は、上司のK.Y.さんと一緒に大輪田泊などに代表される兵庫津など、区内の歴史を生かしたまちづくりにかかわる事業や地域活動の担い手発掘を目的としたカフェ型のコミュニティスペース「まるカフェ」の設置運営に携わっています。 歴史を生かしたまちづくりでは、地域に眠る魅力をどう伝え、どう次の世代へつなげていくかという視点で考えます。地域の方々と意見を交わしながら形にしていく大切な仕事です。加えて、地域団体のみなさんが兵庫区の歴史をPRする活動を支援することも大切な役割です。行政が前に出るのではなく、地域の方々が主体となって活躍できるよう後押しすることで、より持続的で魅力あるまちづくりにつながっています。 「まるカフェ」の設置・運営では、地域活動に関わる新しい担い手を見つけていくことを目的としています。誰でも気軽に立ち寄れるカフェのような空間の中で、地域の方々が自然に出会い、会話が生まれることで、人と人とのつながりを広げていく取り組みです。普段であれば接点のなかった人同士がここで知り合い、「こんなことをやってみたい」「一緒に何かできないか」といった新しいアイデアが生まれることもあります。実際に、「まるカフェ」をきっかけに地域活動に参加する方や、新しい取り組みが動き出すなど、少しずつ変化が広がっています。

その他のプロジェクトもありますか?

I.Y.さん

自治会の担当もしています。自治会長さんからの相談を受けて区として何ができるかを考えたり、自治会向けの研修会を実施したりしています。とにかく、地域の方と一緒になってよりよいまちづくりに貢献できるよう、まちのみなさんと間近で接して、直接お声を聴けるようにと思っています。 地域の方と直に向き合うことで、自分の関わりが少しずつまちの変化につながっていく。そんな手応えを感じながら働くことができる、大きなやりがいのある仕事です。

地域団体との協働(婦人会・自治会・ふれあいのまちづくり協議会など)

個別相談や地域団体との対話を通じて、多くの区民のご意見を区政に反映することを目指しています。兵庫区役所では、誰もが「住みたい」「住んでよかった」「住み続けたい」と思っていただける「やさしさと思いやりのまち 兵庫」の実現に向けて、区民とともに様々な取り組みを進めています。

イベントでの地域活性化(はっぴいひろば、兵庫運河祭など)

市全体として行う「神戸まつり」を盛り上げるために、兵庫区では毎年5月ごろに「はっぴいひろば」を開催しています。また秋には、兵庫区南部を上げての一大イベント「兵庫運河祭」を地域団体と協力して運営し、イベントを通じて兵庫区の魅力を発信したり、地域の多世代交流や地域活性化を促進したりしています。

多文化共生の取り組み

兵庫区では、日本語学校や高校、NPO法人、多文化交流員と連携・協力して、地域住民と在住外国人との交流の場を設け、相互理解を深める取り組みを行っています。 外国人リーダーがふれあいのまちづくり協議会などが主催する餅つき大会に参加して地域の方と交流し、お互いの文化について知る機会を作っています。また、警察と連携してまちの自転車に関する標識や路面標示を見て回るツアーを企画し、まち歩きを通じて外国人の交通ルールへの理解を深める取り組みを進めています。

兵庫区こどもプロジェクト

「公園を核とした新しいコミュニティづくりから、こどもに優しいまち・こども主役のまちへ」がコンセプトです。年間を通じて、こどもたちが主体的に活躍できる場を、公園というパブリックな空間を最大限に生かして、大人たちのネットワークで創り出すことにより、「こどもに優しいまち・こども主役のまち」の実現につなげます。 兵庫駅南公園等では、こどもたちがのびのびと遊べる遊び場を提供する「えきみなプレーパーク」、兵庫駅前広場では、暑くなる時期には水遊びを楽しめる「水路開放」、湊川公園では、こどもたちがみんな大好きな冬の「雪遊び」など、四季を通じて親子で楽しめるイベントを開催しています。

Qプロジェクトの進め方は?#2

多様な方とかかわりながらプロジェクトを進める中で、悩みや課題などに直面することもあると思います。そういった時はどのように連携されていますか?また、課内の雰囲気はいかがでしょうか。

I.Y.さん

自分なりの考えをまとめつつも、誰かと会話することを大切にしています。自分の力で解決したいと思うこともあるのですが、悩みすぎて時間をかけすぎてしまうのもよくないですよね。そういう時は、ある程度自分で考えた上で、上司や同僚に声を掛けるようにしています。

K.Y.さん

雰囲気づくりという面では、立場上、相談をもらうことも多いので、「今いいですか?」と声をかけられたときに断らないようにするなど、声の掛けやすさは意識しています。また、うちのチームは座席を固定しないフリーアドレス制を取り入れていて、コミュニケーションが自然と取れる雰囲気づくりに一役買っていると感じます。チームをまたいでの相談ごとも気兼ねなくできますし、活発に意見を交わせる雰囲気もうちの課の魅力ですね。

I.Y.さん

自分だけでは出なかったアイデアがプロジェクトを推進する鍵になることもありますよね。こっちのプロジェクトではこういう風にやったよという事例を共有し合うことも大切ですね。地域の方との雑談が課題解決のきっかけになることもあります。

Q課題を乗り越えたエピソードは?#3

課題解決にまつわる、印象的なエピソードはありますか?

I.Y.さん

兵庫区の課題の1つに、高齢化により地域の担い手が不足していることが挙げられます。「次世代の担い手を育み、地域の魅力をつないでいくには何ができるか」を考え、課内のメンバーはもちろん、地域のみなさん、そして区長も一緒になってアイデアを出し合った結果、「興味・関心や特技・得意であつまる場所、ここから何かが始まる場所」をつくることに決めました。そこでは、地域での取り組みやイベント等の情報が得られるほか、地域活動に関する相談もできるなど、本当にいろんな方の手や知恵をお借りしながら、2025年11月に形にできたのが、カフェ型の交流拠点「まるカフェ」です。ゼロから立ち上げるなら絶対良いものにしたいと思っていたので他都市にも視察に行くなど、出来ることは全てしましたね。

K.Y.さん

「まるカフェ」の立ち上げから早半年。いろんな方がふらっと立ち寄ってくれる場所に育ちつつあります。子育てをしながら趣味のクラフトパン作りで活動を広げていきたいという区民の方が、子育て世代向けのワークショップを実施したことがありましたが、大変好評でした。こんな風に、「これからもいろんな方の「やってみたい」を応援できる場として、そしてまちの活気が新たに生まれていく場として、みなさんと一緒に成長していく場所にしていきたいですね。

I.Y.さん

やっぱりこの仕事の魅力は、まちの声を直接聞けること。市民のみなさんとお話しして、同じ方向に進んでいけることが大きなやりがいです。しかし、その声のすべてにお応えするのが難しいのも現状です。そのうえで、「市民のみなさんは何を求めているのだろう」と柔軟に受け止め、お応えできることを検討して真摯に取り組んでいければと考えています。

K.Y.さん

地域には、年齢、性別、国籍など、多様な立場の方が一緒になって暮らしています。みなさんから出るさまざまな意見を受け止め、うまく調和させていくことを大切にしたいですね。地域の力を、過不足なく支援できる体制を整え、維持していくことを目指しています。

Qあなたが考える神戸らしさとは?#4

地域協働課の仕事を通して感じる“神戸らしさ”について教えてください。

K.Y.さん

普段、身近に感じているのは、兵庫区は歴史と文化が息づいていて、地域のみなさんがまちの歴史に精通していることにはじめはとても驚きました。それだけ、自分たちの暮らすまちへの誇りや愛着があるのだと思います。区内在住の外国人の方も多いですが、多様な文化を受け入れる気風にも“兵庫区らしさ”を感じます。

I.Y.さん

兵庫区は、知れば知るほど魅力のあるまちです。歴史、自然、文化が融合していることも魅力の1つですが、僕は人の温かさを挙げたいですね。まちのみなさんとお話をさせていただくと、「自分たちのまちを良くしたい」、「みんなのために何かできれば」とおっしゃる方がとても多いんです。愛着を持って暮らしている方が多いのだなと感じます。これからも、魅力あふれるまちであり続けてほしいですし、新たな魅力に気付き、“らしさ”につなげていくサポートをこれからもしていきたいです。

ありがとうございました!