神戸市で取り組んでいるプロジェクトの中から、代表的なものを紹介いたします。
バランスの取れたまちづくり
SDGs貢献都市 神戸
もっと子育てしやすい街へ
バランスの取れたまちづくりとは?
人口減少時代においても、ずっと住み続けたいまちづくりを目指し、都心・三宮再整備や郊外の拠点駅のリノベーションなど、魅力的なまちづくりを進めています。
三宮クロススクエアの整備
都心・三宮再整備では、海と山に囲まれ、駅とまちが近いという立地条件を活かした「美しき港町・神戸の玄関口」をコンセプトとして掲げ、広く豊かな屋外空間を沿道建築物と一体となって整備することで、密を避けながら安心して駅から周辺エリアへ回遊していただける「歩いて楽しい“人が主役”の居心地の良いまち」を創出していきます。
三宮周辺に分散する6つの鉄道駅やバスの乗降場などとまちを繋ぐ空間を「えき≈まち空間」とし、三宮交差点を中心にフラワーロードと中央幹線の一部を人と公共交通優先の空間「三宮クロススクエア」として整備します(2029年度完成予定(東側・第1段階))。三宮駅前に居心地のよい空間をつくりだす、都心再整備の中核を担う重要なプロジェクトです。
新バスターミナルI期ビル
西日本最大級となるバスターミナルの整備を進めており、Ⅰ期ビルは2027年12月に完成予定で、バスターミナルの他にも、ホールや図書館、ホテル、オフィスなどをあわせた複合ビルになる予定です。2029年度に完成予定のJR三ノ宮新駅ビル等とをつなぐ歩行者デッキを整備することで、施設間をスムーズに行き来できます。
郊外の拠点駅のリノベーション
「駅」は、地域のたたずまいや雰囲気を印象付ける「顔」となる大切な空間です。鉄道に沿ってまちが形成されている神戸のまちの特徴を活かし、駅を中心に、まち・くらしの質を高めるプロジェクト「郊外の駅周辺のリノベーション」を進めています。
駅前広場の再整備(一部、芝生化やライトアップなど)だけでなく、図書館やホール、商業施設のリニューアルなど、立ち寄りたくなる、時間を過ごしたくなる駅前空間を創出します。また、くらしの中で大切な「働く」にも着目し、郊外における職住近接のライフスタイルの実現を応援する「地域の働く場」の整備にも取り組んでいます。
都市局都心三宮再整備課
平成28年度入庁[大学卒・土木]
(※令和3年度時点)
岩﨑 克倫
IWASAKI KATSUNORI
「人が主役の居心地の良いまち」を
創出します。
三宮は、海と山に囲まれ、駅とまちが近いという恵まれた立地条件にありますが、「複数の交通機関の乗り換え動線がわかりにくい」「駅からまちへのつながりが希薄」「玄関口にふさわしい特色ある景観がない」といった課題があります。これらの課題を解決することで、駅から周辺エリアへ回遊できる「人が主役の居心地の良いまち」を創出していきます。
SCHEDULE
1日のスケジュール
8:30
メールチェック
9:00
打合せ 資料作成
10:00
委託事業者との打合せ
12:00
昼食
13:00
関係部署との打合せ
14:00
再整備に関する課内での打合せ
15:00
民間事業者との打合せ
17:00
報告資料作成
17:30
翌日の予定の確認・資料準備
18:00
退庁
すべては利用する皆さんに
喜んでもらうため
乗り換え動線の改善や拡充、新たにできるバスターミナル周辺でのバスと歩行者の分離、「えき」と「まち」をつなぐ歩行者の回遊性を目的とした歩行者デッキの整備を担当しています。デッキのデザインは新たな神戸の玄関口にふさわしいものとするために、2020年10月から2021年5月にかけて設計競技を行いました。そこで選定された最優秀デザインの実現に向けて設計や調整を行なっております。調整は大変ですが、できあがった時に皆さんに喜んでもらえる姿を想像するとやりがいを感じます。
乗り換え動線の改善や拡充、新たにできるバスターミナル周辺でのバスと歩行者の分離、「えき」と「まち」をつなぐ歩行者の回遊性を目的とした歩行者デッキの整備を担当しています。デッキのデザインは新たな神戸の玄関口にふさわしいものとするために、2020年10月から2021年5月にかけて設計競技を行いました。そこで選定された最優秀デザインの実現に向けて設計や調整を行なっております。調整は大変ですが、できあがった時に皆さんに喜んでもらえる姿を想像するとやりがいを感じます。
より多くの人を笑顔にできる
まちづくりに携わりたい
まちづくりを通して、多くの人を笑顔にしていきたいと思い神戸市への入庁を希望しました。また、自分の手がけた仕事が形になって残ることが土木の仕事の醍醐味です。三宮再整備は、特に複数の事業計画が同時に進んでおり、調整が多く、やりがいがあります。駅を出た瞬間、人々が自然とまちへと誘われる「美しき港町・神戸の玄関口」の実現に貢献したいと思っています。
まちづくりを通して、多くの人を笑顔にしていきたいと思い神戸市への入庁を希望しました。また、自分の手がけた仕事が形になって残ることが土木の仕事の醍醐味です。三宮再整備は、特に複数の事業計画が同時に進んでおり、調整が多く、やりがいがあります。駅を出た瞬間、人々が自然とまちへと誘われる「美しき港町・神戸の玄関口」の実現に貢献したいと思っています。
海と山を未来につなぐには?
海と山、豊かな自然に囲まれたまち、神戸。先人たちの思いを受け継ぎ、新たな発想で挑み、グローバル社会に貢献します。
生物多様性を守る
私たちは、多種多様な生きものと関わりながら、様々な自然の恵みを享受して生活しています。しかし、昨今、長い年月をかけて培われてきた自然の恵み、その基盤となる生物多様性が脅かされつつあります。
そのため、神戸市では、生きものの宝庫である里山の保全・再生、外来生物の防除や「外来生物展示センター」における普及啓発、希少種の保全、子どもたちへの環境教育など、生物多様性を守り育てるための取り組みを進めています。
里山の活用
神戸市には、市街地近郊に里山や農地など豊かな自然が数多く残されていますが、長年手付かずとなり、放置された里山林も少なくありません。このような状況を解消改善するため、地域住民や民間企業、学生との協働による里山林整備や自然体験イベントなどを行い、里山の魅力発信や新たな担い手の参画を促す各種の取り組みを進めています。
リン資源を下水から再生
下水から人間がし尿として排出したリンを回収した「こうべ再生リン」。そのリンを原料とした「こうべハーベスト肥料」で米や野菜を育て、再び食糧に戻るという資源循環の取組みを推進。小学生にこの取組みの説明や育てた作物の収穫体験といった食育・環境教育も行っています。
肥料会社・大学・生産者・神戸市等によるコンソーシアムを設立。「こうべ再生リン」を配合した新たな肥料の開発と農産物の付加価値向上の実証試験に取り組みます。
都市局用地活用推進課
平成21年度入庁(高校卒・一般行政)
(※令和5年度時点)
作田 光
SAKUDA HIKARU
SDGsへの貢献は「里山」の再生から
地下鉄「名谷」駅から南に2キロメートルほど行ったところに、「多井畑西地区」と呼ばれる山林・田畑が広がっているエリアがあります。住宅地に囲まれ、広さは約72ヘクタール。もともとは旧住宅・都市整備公団(現在のUR都市再生機構)が住宅開発を行うために所有していましたが、開発の断念により、最終的にその約4割にあたる29ヘクタールの土地が神戸市に譲渡されました。私たちは、この都市から身近な自然環境の中で、地元の住民だけでなく、関心を示す民間企業にも参加いただき、さまざまな社会実験をはじめています。SDGsへの貢献が求められる中、この残された貴重な自然を生かした「都市型里山」を目指して、さまざまな活動に取り組んでいます。
SCHEDULE
1日のスケジュール
8:40
出勤
9:00
里山再生活動 体験会等の打合せ
10:00
資料作成 電話対応
12:00
昼食
13:00
イベント当日 スタッフとの打合せ・現地確認
16:00
イベント当日の流れ等の確認・上司への報告
17:00
関係部署との調整
18:00
退庁
自然の保全を民間企業のCSR事業に
土地が譲渡された3年ほど前は、このエリアの里山保全に取り組むことについて、なかなか理解してもらえずに苦労したと過去の担当者から聞いています。ですが、対話やさまざまなイベントを通じて、近隣にお住いの方や、地元の方々も徐々にご協力いただけるようになりました。また、CSR事業の一環で、里山の保全活動に従業員が参加してくださる民間企業も増えつつあります。保全活動では、竹の伐採体験や、伐採した竹を使ってご飯を炊いたりしていますが、大自然の中での慣れない作業が新鮮なようで、皆さんの笑顔を見るのがとても楽しみです。
土地が譲渡された3年ほど前は、このエリアの里山保全に取り組むことについて、なかなか理解してもらえずに苦労したと過去の担当者から聞いています。ですが、対話やさまざまなイベントを通じて、近隣にお住いの方や、地元の方々も徐々にご協力いただけるようになりました。また、CSR事業の一環で、里山の保全活動に従業員が参加してくださる民間企業も増えつつあります。保全活動では、竹の伐採体験や、伐採した竹を使ってご飯を炊いたりしていますが、大自然の中での慣れない作業が新鮮なようで、皆さんの笑顔を見るのがとても楽しみです。
将来の姿をこれから組み立てていくおもしろさ
すぐ近くには小学校やショッピングモールがありますが、この地区にはフクロウやキツネがいます。タケノコを掘ったり、間伐した竹を使って竹炭をつくったり、田畑を活かせば体験農園もできるかもしれません。開発の断念によって残されたこのエリアをどうしていくのか。地区の将来像はあるものの、まだまだ担い手が足りません。ですが、新たなステークホルダーを探していく事がこの仕事のおもしろさでもあります。保全活動や自然体験イベント自体はそこまで大きなインパクトはありませんが、それらを積み重ねていくことで、将来の姿が見えてくるのではと感じています。
すぐ近くには小学校やショッピングモールがありますが、この地区にはフクロウやキツネがいます。タケノコを掘ったり、間伐した竹を使って竹炭をつくったり、田畑を活かせば体験農園もできるかもしれません。開発の断念によって残されたこのエリアをどうしていくのか。地区の将来像はあるものの、まだまだ担い手が足りません。ですが、新たなステークホルダーを探していく事がこの仕事のおもしろさでもあります。保全活動や自然体験イベント自体はそこまで大きなインパクトはありませんが、それらを積み重ねていくことで、将来の姿が見えてくるのではと感じています。
神戸がもっと子育てしやすい街になるには?
神戸市では、妊娠・出産期から学齢期までライフステージに応じた切れ目のない支援を充実・提供し、誰もが安心して子どもを産み育てる街の実現を目指しています。子育て中の方はもとより、子育てをしていない方も含め、「みんなで子どもと子育てを応援する街へ」との思いを込めて、「こどもっとKOBE」のロゴマークを作成し、統一感のある親しみやすい広報展開にも取り組んでいます。
出産前から赤ちゃんとご家庭をしっかりサポート
生まれてくる赤ちゃんとお母さんの健康を守るために、経済的な負担を心配することなく妊婦健康診査を受けていただくために12万円まで助成しています。妊産婦の外出・移動を支援するタクシー利用助成や、産前産後の家事や育児の支援・助言をしてくれるヘルパー派遣も実施しています。さらに、助産師による訪問や助産所等での宿泊・通所サービス「産後ケア事業」では、お母さんに産後の心身を休めていただきながら授乳や沐浴など赤ちゃんのお世話を助産師などの専門家に相談することができます。
働くことと子育てを両立できる環境づくり
共働き世帯が増えるなど保育ニーズの高まりを受け、神戸市では、保育施設の整備や保育人材の確保などに取り組み、5年間で約4,000人の保育定員の拡大を行うことで2年連続「待機児童ゼロ」を達成しています。また、小学生が利用する学童保育についても整備を進め、希望する対象者を全員受け入れ、待機はありません。さらに、子ども連れで利用できるコワーキングスペース「あすてっぷコワーキング」では、無料の一時保育やキッズスペース、個室型ワークブースをご利用いただけるほか、スキルアップセミナーやキャリア相談などのサービス、利用者同士の交流会も行っています。
雨の日でも無料で遊べる施設やこどもの居場所を充実
リニューアルオープンした「こべっこランド」をはじめ、ボルダリングやアスレチックなど大型遊具で元気いっぱい体を動かして遊ぶことのできる「こべっこあそびひろば(市内3か所)」を整備しています。また全ての区に、0〜2歳のお子さんがいる保護者が気軽に立ち寄って交流ができる「おやこふらっとひろば」があり、さらに身近な場所にある児童館は市内120か所と全国で2番目の多さです。安心して子どもたちが遊べるだけでなく、子育て相談や親同士のつながりができる場づくりをしています。主に小・中学生の子どもたちが、身近な場所で友達や地域の人とご飯を食べたり、勉強の見守りをしてもらったり、安心して過ごすことが出来る「こどもの居場所」を市内301か所(2023年12月末時点)で実施しています。
こども家庭局こども未来課
平成25年度入庁 [大学卒・総合事務]
(※令和5年度時点)
山川 菜央
YAMAKAWA NAO
「全ての子どもたちの未来を応援」
するために
「全ての子どもたちの未来を応援」するための施策の立案、推進を目的に2021年度に新設されたこども未来課に所属しています。子どもたちが抱える悩みや困難は、多種多様であり複合化・複雑化しています。地域の取り組みと連携しながら、子どもたちや保護者がひとりで抱え込んでいる悩みや困難をすくいあげ、改善、解決に導く支援につなげていきたいと考えています。
SCHEDULE
1日のスケジュール
9:30
メールチェック
9:30
事業に関する課内打合せ
10:30
書類作成
12:00
昼食
13:00
アイデア出し
15:00
事業者との打合わせ
17:00
局内打ち合わせ・報告など
18:00
退庁
地域の思いを子どもたちへの
支援につなげる
さまざまな困難を抱える子どもたちへの支援施策として、学習機会が十分に得られていない子どもへの学習支援などの事業に取り組んでいます。これらの事業では、支援活動を行う地域団体に対して、行政として金銭面や運営面の支援を行っています。 地域には、子どもたちを応援したいという気持ちを持っている方が多くいらっしゃいますので、そういった気持ちを支援の活動につなげていくことを大切にしていきたいと考えています。活動されている地域の方から、「勉強が苦手だった子どもが毎週学習支援の場に来てくれている」といったお話を聞くことは、私にとってもやりがいにつながっています。
さまざまな困難を抱える子どもたちへの支援施策として、学習機会が十分に得られていない子どもへの学習支援などの事業に取り組んでいます。これらの事業では、支援活動を行う地域団体に対して、行政として金銭面や運営面の支援を行っています。 地域には、子どもたちを応援したいという気持ちを持っている方が多くいらっしゃいますので、そういった気持ちを支援の活動につなげていくことを大切にしていきたいと考えています。活動されている地域の方から、「勉強が苦手だった子どもが毎週学習支援の場に来てくれている」といったお話を聞くことは、私にとってもやりがいにつながっています。
子どもたちの隠れた悩みや
困難を拾い上げる
子どもたちの、表に出てきた悩みや困難に対してきちんと対応していくことも大切ですが、それと併せて、隠れているものを拾い上げていくような取り組みも必要です。そのためには、悩みや困難を抱えこんだ子どもたちが、様子の変化に気づける人や相談しようと思える人たちとつながれるようなさまざまな場を提供していくことが重要だと考えています。子どもたちが、生まれ育った環境に左右されることなく、夢と希望を持って生活できるように、地域の力も借りながら、多様な方法を模索していきたいと思っています。
子どもたちの、表に出てきた悩みや困難に対してきちんと対応していくことも大切ですが、それと併せて、隠れているものを拾い上げていくような取り組みも必要です。そのためには、悩みや困難を抱えこんだ子どもたちが、様子の変化に気づける人や相談しようと思える人たちとつながれるようなさまざまな場を提供していくことが重要だと考えています。子どもたちが、生まれ育った環境に左右されることなく、夢と希望を持って生活できるように、地域の力も借りながら、多様な方法を模索していきたいと思っています。