こども家庭局家庭支援課
令和4年度入庁
(※令和5年度時点)
中原久美子
NAKAHARA KUMIKO
落ち着き払った彼女は、高校も大学も神戸だという。前職のメーカーは明石勤務だったそうだが、2年前に神戸市に転職、再び神戸へ。
計量機器メーカー
海外子会社の販売管理、海外への販売
令和4年度 こども家庭局家庭支援課
障害児の福祉及び児童の発達支援に関する業務、神戸市療育センターの調整 ← NOW
市役所で今後、どのようなキャリアを積んでいきたいですか。
前職では計量機器メーカーで、海外への販売を担当していました。子会社と仕様や生産の打合せを行い、適切なタイミングで市場に合う製品を届ける業務でした。
ところが神戸市役所での仕事は、障害児支援施策の推進と療育センターの調整業務です。療育センターは、障害を持った子どもたちの診察や訓練を行う診療所と通園の療育をおこなう児童発達支援センターという福祉の機能をもった施設です。
前職とまったく違う種類の仕事でしたが、前職で培ったスピード感や調整力、傾聴力などをフル活用して取り組みました。その他にも、有識者会議の運営、契約事務、市会や予算編成など、市役所ではどこに配属されても必要な知識を学べたので、最初の職場としては、とても良かったと感じています。
次は、神戸らしい仕事をしたいですね。例えば、神戸港に海外からの貨物船やクルーズ船を誘致したり、米国から生きのいいベンチャー企業を誘致したりする。これまでの経験を存分に活かせる仕事もやりたいと考えています。
前職では計量機器メーカーで、海外への販売を担当していました。子会社と仕様や生産の打合せを行い、適切なタイミングで市場に合う製品を届ける業務でした。
ところが神戸市役所での仕事は、障害児支援施策の推進と療育センターの調整業務です。療育センターは、障害を持った子どもたちの診察や訓練を行う診療所と通園の療育をおこなう児童発達支援センターという福祉の機能をもった施設です。
前職とまったく違う種類の仕事でしたが、前職で培ったスピード感や調整力、傾聴力などをフル活用して取り組みました。その他にも、有識者会議の運営、契約事務、市会や予算編成など、市役所ではどこに配属されても必要な知識を学べたので、最初の職場としては、とても良かったと感じています。
次は、神戸らしい仕事をしたいですね。例えば、神戸港に海外からの貨物船やクルーズ船を誘致したり、米国から生きのいいベンチャー企業を誘致したりする。これまでの経験を存分に活かせる仕事もやりたいと考えています。
今の仕事はどんなときにやりがいを感じますか?
今の仕事をするまで、発達障害を持った子どものことや福祉制度を全く知りませんでした。仕事をしてみると、支援制度が医療・保健・福祉・教育など様々な機関にまたがり多種多様にあり、とても分かりにくい。仕事に必要な知識を勉強するのも大変だと感じました。
市民にとっても、子どもの発達の相談先や支援までの流れが分かりにくく、また複数の分野にまたがっていることもあり、支援者にも同様の課題があります。
その子どもの特性を理解して周囲の関わりや環境を整えることで問題なく生活できることもあるそうなので、しっかりと早期支援に結び付けられるのかが鍵を握っています。
私の業務の一つには、それぞれの機能、相談窓口や支援制度について、市民・支援者へ分かりやすい広報をすることがあります。
その一つとして、神戸市内の地域の障害児通所支援を行っている事業者に提供サービスや専門職を聞くアンケートを配布して、各区ごとにまとめた「障害児通所支援事業所ガイド」を作成し市HPに公開しました。今までは、子どもに合った支援サービスが受けられる事業所について、保護者や支援をしている人たちが、口コミで知ったり、現場に足を運んで情報収集しないと分からない課題がありました。
すると、「こういうのができるのを待っていた」と言われるなど、かなり評判がいいのです。支援に繋がっていると実感でき、頑張って作って良かったと思っています。
今の仕事をするまで、発達障害を持った子どものことや福祉制度を全く知りませんでした。仕事をしてみると、支援制度が医療・保健・福祉・教育など様々な機関にまたがり多種多様にあり、とても分かりにくい。仕事に必要な知識を勉強するのも大変だと感じました。
市民にとっても、子どもの発達の相談先や支援までの流れが分かりにくく、また複数の分野にまたがっていることもあり、支援者にも同様の課題があります。
その子どもの特性を理解して周囲の関わりや環境を整えることで問題なく生活できることもあるそうなので、しっかりと早期支援に結び付けられるのかが鍵を握っています。
私の業務の一つには、それぞれの機能、相談窓口や支援制度について、市民・支援者へ分かりやすい広報をすることがあります。
その一つとして、神戸市内の地域の障害児通所支援を行っている事業者に提供サービスや専門職を聞くアンケートを配布して、各区ごとにまとめた「障害児通所支援事業所ガイド」を作成し市HPに公開しました。今までは、子どもに合った支援サービスが受けられる事業所について、保護者や支援をしている人たちが、口コミで知ったり、現場に足を運んで情報収集しないと分からない課題がありました。
すると、「こういうのができるのを待っていた」と言われるなど、かなり評判がいいのです。支援に繋がっていると実感でき、頑張って作って良かったと思っています。
これまでの仕事で「難問」に挑んだことはありますか。
近年、発達障害への社会の理解が広がっていることもあり、専門機関への相談が増えて待機期間が長くなっています。
私が担当している「療育センター」の診療所は障害児の診察をしているのですが、申し込みをしてから診察までの待機期間も長期化傾向にありました。
保護者の立場に立つと、本当に発達障害なのだろうかと不安な毎日を送ることになるので、これを何とか短縮する方法はないかという検討がはじまったのです。
そこでいきなり診療所に申し込んで待つのではなく、まずは保健師・心理士・福祉職からなる「こべっこ発達専門チーム」が家族からの相談を受け、面談や簡易な発達検査をふまえて、お子さんへの接し方や支援先を紹介する仕組みをつくりました。2023年10月からモデル的に一部エリアで相談受付をスタートさせたところ、診療所を待つ期間は短縮できつつあり、家族の不安軽減にもつながっています。
この手の新規事業の立ち上げに関わったのは初めてで、かなりのスピード感を持って、情報収集し関係者と調整していくことは、私にとって「難問」でした。
近年、発達障害への社会の理解が広がっていることもあり、専門機関への相談が増えて待機期間が長くなっています。
私が担当している「療育センター」の診療所は障害児の診察をしているのですが、申し込みをしてから診察までの待機期間も長期化傾向にありました。
保護者の立場に立つと、本当に発達障害なのだろうかと不安な毎日を送ることになるので、これを何とか短縮する方法はないかという検討がはじまったのです。
そこでいきなり診療所に申し込んで待つのではなく、まずは保健師・心理士・福祉職からなる「こべっこ発達専門チーム」が家族からの相談を受け、面談や簡易な発達検査をふまえて、お子さんへの接し方や支援先を紹介する仕組みをつくりました。2023年10月からモデル的に一部エリアで相談受付をスタートさせたところ、診療所を待つ期間は短縮できつつあり、家族の不安軽減にもつながっています。
この手の新規事業の立ち上げに関わったのは初めてで、かなりのスピード感を持って、情報収集し関係者と調整していくことは、私にとって「難問」でした。
民間企業と市役所との違いを教えてください。
まだ2年しか市役所での経験はないのですが、本当に色んな裁量ある仕事を任せてもらえています。民間企業だと自分の専門と守備範囲がある程度決まっているのですが、市役所だと基本的な方針はあるのですが、ドーンと大胆に新たな仕事に取り組むことがあります。その都度、猛烈に調べ上げて短期間に知識を深め着実に業務を進めていくのは、とてもチャレンジングな仕事だと感じます。風通しのとてもよい職場なので、いつでも上司や先輩に相談し意見交換ができる環境だからこそ、大胆にチャレンジしていいのだと感じます。
例えば、私が担当している3つの拠点で、新しいシステムを導入する仕事を任せられました。ですが私にはITシステムの知識もないのに、どうやって仕様書を作成するのかも分らず、個人情報を扱うときの必要な手続きも検討しなければなりませんでした。
もちろん私自身が初めての体験であることを前提にしています。なので、上司や同僚に助けを借りて、一歩一歩ずつ進めていくというやり方です。ただこの方法であれば、民間企業にいた頃より、新しいことにもチャレンジができ、大きなことに挑戦しやすい職場なのだと感じています。
まだ2年しか市役所での経験はないのですが、本当に色んな裁量ある仕事を任せてもらえています。民間企業だと自分の専門と守備範囲がある程度決まっているのですが、市役所だと基本的な方針はあるのですが、ドーンと大胆に新たな仕事に取り組むことがあります。その都度、猛烈に調べ上げて短期間に知識を深め着実に業務を進めていくのは、とてもチャレンジングな仕事だと感じます。風通しのとてもよい職場なので、いつでも上司や先輩に相談し意見交換ができる環境だからこそ、大胆にチャレンジしていいのだと感じます。
例えば、私が担当している3つの拠点で、新しいシステムを導入する仕事を任せられました。ですが私にはITシステムの知識もないのに、どうやって仕様書を作成するのかも分らず、個人情報を扱うときの必要な手続きも検討しなければなりませんでした。
もちろん私自身が初めての体験であることを前提にしています。なので、上司や同僚に助けを借りて、一歩一歩ずつ進めていくというやり方です。ただこの方法であれば、民間企業にいた頃より、新しいことにもチャレンジができ、大きなことに挑戦しやすい職場なのだと感じています。